「なぜ私は恋愛でいつも同じパターンを繰り返すのだろう?」そう感じたことはありませんか?
実は、その背景には「愛着スタイル」が深く関わっているかもしれません。
そこで、この記事では、愛着スタイルについて、解説したいと思います。
愛着のある人に対する言動パターン!愛着スタイルです。
愛着スタイルとは夫や恋人、親友など、愛着(心理的な絆)を抱いた相手に対して、決まった考え方や行動パターンを取ってしまうことを表します。
なぜ、愛着を抱いた相手に決まった考え方や行動をしてしまうのか?
それは、人には親密な関係になりたいという欲求(アタッチメント欲求)が生まれつき備わっていることが関係しています。
この欲求を満たすために、愛着を抱くの対象となる人の近くにいたい、守られたい!という気持ちや行動を引き起こしてしますのです。
愛着スタイルには4タイプに分けられる
① 安定型
自分も他人も信頼でき、健康的な関係を築けるタイプ。
親密になることは自然だと思っているため近づいても回避せず、
自分の感情も素直に表現でき、
その反面、駆け引きすることはあまり好きではなく、相手に対しても、素直に自分の意見を伝えてほしいと思っており、自分はもちろん、相手にも幸せになってほしいと責任を持って交際できるタイプです。
そのため、相手の幸せにできないことに対して、責任感を感じてしまうことがあり、苦しむケースも少なくありません。
ただし、相手の関係を続けていても幸せになれない・・・
っと感じた別れを決断した場合、未練抱かず、関係を断てる傾向が強いです。
付き合っている時は愛情表現もしっかりし、大切にしてくれますが、別れた後の態度が、嘘のように冷たく感じるケースもあるでしょう。
② 不安型
愛して欲しいと強く思ってしまう傾向があり、見捨てられることを恐れるタイプ。
ちょっとしたことでも不安に悩まれ続けることも少なくありません。
★ 不安型の方が恋人に取ってしまう主な行動パターン
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復縁を目指している女性の場合、不安型の傾向が強い方も多いので、不安型については別記事にまとめてありますので、下記のリンクからご覧ください
⇒ 恋愛になると不安になりやすい!不安型愛着スタイルの特徴まとめ
③ 回避型
本当は仲を深めたいけど、無自覚に愛着を抱いた相手と距離を取りたがるタイプ。
相手が親密になろうと近づいてくると、急に冷たい態度を取ったり、突き放そうとする言動することもあります。
★ 回避型愛着スタイルの人の特徴
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なお、回避型については、下記の記事で詳しく解説していますので、そちらをチェックしてみてください。
⇒ すぐ別れるのに後悔してしまう。その原因は回避型愛着スタイルかも
④ 不安・回避型(恐れ型)
「人に甘えたいけれど怖い」「近づきたいけれど傷つきたくない」といった、矛盾した思いを同時に抱えるタイプ。
不安型と回避型の傾向を両方強く持っていますが、その強さ中でもその偏りに個人差があります。
(例)傾向の強さを10段階で表した場合 ① Aくん。不安型の強さ8・回避型の強さ3 ② Bくん。不安型の強さ5・回避型の強さ9 |
上記の通り、同じ恐れ・回避型の人でも、その傾向の偏りによって、対応方法を調整しなければ、うまく関係を築くのは難しいでしょう。
相手の反応をみながら、「不安型」の人への対応方法と「回避型」の人への対応方法の中から、その人にフィットするやり方をチョイスして調整しながら、実行する必要があります。
愛着スタイルは一生固定ではありません。
愛着スタイルこれから先の経験によって変化することもあり、一生固定されるものではありません。
付き合っている彼の影響を受けて、あなた自身の愛着スタイルの傾向が変化することも少なくありません。
なお、愛着スタイルは、愛着を抱く相手に対する心理的な傾向のことを指します。
「愛着障害」や「大人の愛着障害」混同されやすいですが、愛着障害の場合、社会生活に影響するほどのレベルの事を指すため、混同しないようにしましょう。
愛着スタイルを知ることは自己理解・他者理解が深まる
自分の愛着スタイルを知ることで、自分の心理状態や行動のクセを客観的に捉えることができます。
たとえば、不安型の人が「彼からの返信が少し遅れると不安で仕方なくなるのは、愛されているか不安だからだ」と気づければ、心の持ち方がかわり、感情に振り回されにくくなるでしょう。
また、彼の言動に対して「どうしてこんな反応をするの?」と感じることがあっても、愛着スタイルを知ると「彼は回避型の傾向がありそうだから、感情表現が苦手かも」と彼の気持ちの予測する手掛かりににもなるでしょう。
思い込みによるリスクはある
彼の愛着スタイルについて考えた場合、「絶対に回避型だよね」といった断定は、相手を誤解しやすく、関係を悪化させる原因になります。
たとえば、仕事が忙しくて返事が遅れているだけの彼に対して、「この人は人付き合いを避けてる」と決めつけてしまえば、本当の気持ちに寄り添えなくなるかもしれません。
また、「この人は〇〇型だから、こういう言動をするに違いない」と思い込むことで、相手の本来の姿が見えなくなってしまうこともあり得るでしょう。
たとえば、たまに不安を口にする恋人を「不安型だし重い人」と決めつけてしまえば、健全な不安の表現すら否定してしまい、相手が心を閉ざす原因になります。
自分以外に愛着スタイルの知識を活用する場合、大切なのは「もしかしてこういう傾向があるかも?」っと思い留めるくらいにしておくことです。
そして、その上で相手を知る手がかりとして活用し、相手の反応をみて見ながら接し方の変えて見る手掛かりとして使う程度にしましょう。
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