付き合い始めて、すぐ別れたくなってしまう・・・。
それなのに、しばらくすると別れたことに後悔する。
もし、そのような傾向がある場合、あなたは回避型愛着スタイルの可能性があります。
この記事では、回避型愛着スタイルとは何か?
その特徴や考え方、回避型愛着スタイルの彼氏とうまく付き合うためのポイントなど詳しく解説したいと思います。
★本記事の参考書籍
・異性の心を上手に透視する方法(プレジデント社) ・回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~ (光文社新書) 岡田尊司 (著) |
恋人と距離を取りたがる!回避型愛着スタイルとは!?
回避型愛着スタイルとは、恋人やパートナーなど愛着を抱いた相手に対して、親密な関係になることを避け、距離を取る傾向があるタイプです。
なぜ回避型は親密になること避けるため距離を取ろうとするのか?
その理由は愛着を抱いた相手に裏切られたり拒否されることを恐れているからです。
そして、その恐怖を未然に防ぐために、あえて相手との距離を取ろうするのです。
しかし、距離を取りたがるけど、内心では愛情を求めています。
ただ、回避型愛着スタイルの人は無意識に愛情を求めている気持ちを抑え込んでいるため、愛情を求めている自覚はありません。
そのため、冷たい態度として映ることも多く、恋人から愛情を感じられない人と思われがちです。
回避型になった背景は育った環境が影響している
回避型愛着スタイルの傾向がある人は、幼少期の養育者との関係が大きく影響します。
例えば、両親が仕事で忙しく、子供との時間が十分に取れなかったり、褒められる機会がほとんどなかったりすると、子供は心の奥で「どうせ親密になっても期待に応えてもらえない」と感じるようになります。
このような経験を重ねることで、親密さへの不安が根付いてしまい、大人になってからも、恋人や友人関係で親密になることを回避する傾向が出てしますのです。
回避型愛着スタイルの心理!恋愛中の恋人に対しての考え方
回避型愛着スタイルの人が恋愛をした場合、恋人に対して以下のような考え方をする傾向があります。
① 自分に頼ってほしくない
回避型愛着スタイルの人は、他者に頼らず「自立」することを重視する傾向があります。
そしてその考えは、自分だけでなく、恋人に対しても思っており、何か相談ごとがあっても、「自分で何とかしてほしい」と感じてしまい、助けを求められると負担や圧迫感を覚えることがあります。
そのため、話し合いや相談事を持ちかけると、拒否や嫌がる態度を取ることが多いでしょう。
② 恋人への興味関心が薄い
「人は人、自分は自分」と割り切るため、恋人の内面に踏み込むことを避けがちで、恋人の趣味や関心にも共感できない傾向があります。
そのため、恋人が悩んでいたりしても、そのサインに気づいてくれないことが多いでしょう。
③ 問題が起こったら相手が悪いと考えてしまう。
何か問題が発生した時や恋人に対して不満を感じた際も、自分に悪い所がなかったのか?
自己分析せず「恋人のせい」にしてしまう傾向があります。
④ 恋人のことを好きじゃないと思っている。
親密になることを避けたいため、恋人のことを好きじゃないと思っている傾向があります。
そのため、恋人に対して冷めた印象を与えることも少なくありません。
回避型愛着スタイルの人が恋愛で見せる行動の特徴
回避型愛着スタイルの人が恋愛をした場合、恋人に対して以下のような行動をとる傾向があります
① 心理的にも物理的にも距離を取りたがる。
恋人との仲が深まることに対して、自由を奪われると感じるため、恋人が接近してくると、物理的にも心理的にも距離を取ろうとします。
そのため、急に連絡頻度が激減したり、冷たい態度を取ることもあり、付き合っている相手を混乱させてしまうケースも少なくありません。
② 愛情表現が苦手
愛情表現に苦手意識があり、思いを素直に伝えたり、言葉で表現してくれることは少ないです。
そのため、恋人から「本当に自分のこと好きなの?」と疑われることもあり、相手を不安にさせてしまうケースも少なくありません。
③ 本音を言わないし、言うのが苦手
本音を言わないため、問題や不満があっても、感情を抑える傾向があり、態度に出さないため、付き合っている相手も気づかないことも多いです。
ただ、本音を伝えること事態が苦手な面もあり、自分の気持ちや感じたことをうまく話せません。
また、話してくれたとしても、もっともらしいことを言うけど、本音の部分が抜けていることも多いです。
④ 親密になろうと近づくと抗議行動を取ってしまう
回避型愛着スタイルの人は、恋人が親密さを求めると「抗議行動」として突き放す態度を取ることがあります。
抗議行動は、相手との距離が近づきすぎた際に行われるもので、親密さに対する抵抗感が行動に現れるのが特徴です。
★抗議行動の具体例
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さらに、状況が悪化すると、恋人を「敵」とみなしてしまうこともあり、突き放す態度がより酷くなります。
例えば、周囲の人には丁寧に接するのに、恋人には人前で叱責したり、バカにするなど、恋人同士とは思えない行動や態度を取ることも少なくありません。
⑤ 別れた後、後悔しやすい
ここまで読んだ方だと、以外に感じるかと思いますが、別れた後、後悔しやすい傾向があるのも回避型愛着スタイルの特徴の一つです。
散々、恋人を突き放す行動をしておいて、なぜ後悔しやすい傾向があるのか?
その理由は、別れたことで、恋人と親密になる心配がなくなるからです。
このため、恋人に対して親密になりたい欲求を抑える必要性がなくなります。
その結果、時間が経過すると共に相手の良さに気づき、良いところや楽しかった思い出を思い返すことで、別れを後悔しやすいのです。
さらに、回避型愛着スタイルの人は 別れた相手を美化しやすい傾向があるのも、別れたことへの後悔を強めています。
別れた当初は嫌だった点は忘れ、「なんで別れてしまったのだろう」「あの人は本当にいい人だった」と後悔の念だけが強くなり、別れた相手を理想化してしまうことも少なくありません。
回避型愛着スタイルだと気づいた場合に意識したいポイント
もし、この記事をご覧になって自分が回避型愛着スタイルのだと、感じた場合、以下のポイントを意識してみると、恋人との関係改善に繋がるでしょう。
① 自分の距離感を素直に伝える
回避型愛着スタイルの人にとって、誰であっても常に近くにいることはストレスとなってしまうため、自分の距離感をパートナーに伝えておくことが大切です。
特に、相手に「嫌いだから距離を置きたいわけではない」という点をしっかりと伝えることで、理解が得やすくなります。
また、自分の言葉だけでなく、回避型愛着スタイルだと自覚がある点を書籍や専門機関の情報をまじえ、根拠がちゃんとあることもしっかり伝えると、相手の納得度も上がるでしょう。
② 相手の良い面を探す努力をする
回避型の人は、恋人のネガティブな側面ばかりが目につきやすい傾向があります。
意識的に恋人の良い面や感謝できるポイントを見つけることで、愛情や親密さを感じやすくなります。
③ 物事に集中できるデートを取り入れる
回避型愛着スタイルの人は、他に集中することがある場合、普段抑制している相手と親密になりたいという気持ちを素直に感じることができます。
このため、集中できるような共通の趣味を作ったり、運動や謎解きイベントなど集中して楽しむデートを取り入れると良いでしょう。
回避型愛着スタイルの相手と上手に付き合うコツ
もし、恋人が回避型愛着スタイルの可能性がある場合、上手に付き合うには、相手が「安全だ」と感じられる居場所を作ることが大切です。
そして、あなたとの交際は「自分の安全が守られる関係だ!」と感じることで、初めて心を開いてくれるようになりますよ。
では、具体的にはどういったポイントをさえて付き合って行けばよいのか?
下記の5点を意識して付き合って行くと良いでしょう。
① 求めてきた時だけ寄り添って応えてあげる
回避型の相手と付き合うためには、相手が必要としているときには、相手の気持ちに寄り添って応えることが大切です。
相手が必要としているタイミングで応じずに拒否すると、安心感が損なわれる恐れがあるでしょう。
また、相手が求めていないのに、アドバイスや意見を言うと、相手の安心感や自分らしさを失わせてします。
例え、あなたのアドバイスが善意のつもりでも、回避型の恋人は説教だと受け取られてしまい、反発や敵意を持つことに繋がることも在り得ます。
② 相手のペースに合わせる
回避型の相手が心を開くには時間がかかるため、気長に待つ姿勢も重要です。
本当に安心できる関係だと感じると、徐々に何でも話してくれるようになります。
逆に、まだ本音で話してくれない場合は、心が開けていない証拠です。
焦らず、相手のペースに合わせて接することが求められます。
③ 相手の「冷めた」態度を深刻に捉えすぎない
回避型愛着スタイルの人が急に冷めた態度を見せた場合でも、それは必ずしもあなたへの愛情がなくなったわけではありません。
回避型の行動は恋人のことを愛しているからこそ取ってしまう行動です。
回避型の言動パターンが見られるということは、態度や言動とは反対に相手はしっかりと自分の事を愛してくれている証拠だと理解すると良いでしょう。
また、黙ったり、避けようとするのは悪気はない点も理解して上げてください。
回避型愛着スタイルだと恋人自身が理解していることは非常に稀です。
ほとんどの方が無自覚で、取ってしまう態度や言動ですので、優しい目で見守ってあげましょう。
④ お互いの距離感を意識する
回避型の人は物理的にも心理的にも距離を保とうとし、許容範囲を超えると抗議行動を取ります。
もし、原因がわからず、急に態度が変化した場合、距離感が近づきすぎたため、抗議をしている可能性があります。
そのため、無理に距離を詰めようとせず、連絡や会う頻度を調整をすることが大切です。
特に、LINEやメールの返信が早いだけでも、息苦しさを感じることがあるので、返信するタイミングも恋人と同じペースに合わせると良いでしょう。
⑤ 苦しい時こそ関わりを避ける傾向を理解する
回避型愛着スタイルの人は、困難な状況になった時、素直に苦しさを伝えることを「甘え」だと考えます。
そのため、何か気になることがあっても問い詰めず、「もしかして〇〇っと思っているのかな?」と、優しく問いかけるようにするとよいでしょう。
さらに、相手には答えない自由も与えてあげることが、無理に話してもらうよりも大切です。
恋人のペースや合わせて、自然と話しやすい環境を整えていきましょう。
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