復縁活動をしていると、不安や焦りがどんどん大きくなっていきますよね。
そんな中で、頭の中にふっと浮かんでくる「どうせ嫌われたんだ…」「もう終わりかも…」という思い。
それ、もしかすると“自動思考のパターンが”関係しているかもしれません。
そこで今回は、誰もがもっている自動思考のパターン(思考のクセ)について、詳しく解説したいと思います。
復縁活動中は、自動思考の影響を受ける場面が多く、あなたの行動にも大きく関わる可能性があるので、ぜひチェックしてみて下さいね。
自動思考とは?勘違いや誤った行動の原因にもなる
自動思考とは心が動揺するような出来事があった場合、反射的に浮かび上がるイメージや思考のことを言います。
この自動思考は反射的に出てくるため、自分でも気づかないまま受け入れてしまうことが多いのです。
その結果、本当はそうではないのに「もうダメなんだ」と決めつけてしまったり、必要以上に落ち込んだりと、勘違いや誤った行動につながってしまうこともあります。
自動思考は人によって癖がある
同じ出来事に対しても、人によって浮かぶ自動思考はまったく違います。
それは、自動思考が今までの経験や価値観をもとに形作られているからです。
★ 復縁活動中の例
自動思考で浮かぶイメージや思考にはあなたなりのパターンがあり、そのパターンがあなたの思考のクセです。
思考のクセは誰でももっており、クセがあるからと言って、良い・悪いというものではありません。
ただし、その思考のクセがあまりにも極端だったり、自分を苦しめるような内容である場合には、その思考に気づけるようになることが大切です。
特に「認知のゆがみ」と呼ばれる実際とは違った形で受け取ってしまう思考のクセがある方は要注意です。
本来は気にしなくていいことを悪く考えすぎたり、自分を責めすぎたりしてしまい、周りとのすれ違いや、自分自身のつらさにつながってしまいます。
復縁活動は自動思考が生まれやすい!
自動思考はストレスや不安が高まっていると、脳は「危機」を感じ、過去のつらい経験や思い込みに基づいた自動的な判断をしやすくなります。
元彼との復縁を目指す場合、彼と別れてしまっている…
この状況自体が不安を生み、自動思考を起こしやすい状況下と言えます。
また、連絡が来ない、返信が遅い、反応が薄いなど、不安をかき立てる出来事も発生しやすいため、心は常にストレスを感じやすいでしょう。
そのため、復縁を目指すなら、自分の中にある自動思考を理解して、うまく向き合っていくことが、気持ちをラクにし、復縁成功に向けてより良い行動を取るために重要となってきますよ。
知っておきたい!復縁活動に影響が出る思考のクセ10選!
では、復縁活動に影響が出やすい思考のクセとはどんなパターンなのか?
その思考のクセの内容と復縁活動中に浮かびそうな自動思考の例について簡単にまとめてみました。
なお、自動思考の例について、「連絡したけど、連絡して1日経過しても返信が来ない場合」を想定した内容となっています。
1. 白黒思考(全か無か思考)
白黒思考とは、「成功か失敗か」「うまくいったか全然ダメか」といったように、物事を両極端にしか捉えられない思考パターンのことです。
途中経過や「まぁまぁうまくいった」といったグレーゾーンが見えなくなってしまい、少しでも不安なことが起きると「全部がダメだったんだ」と感じてしまいます。
2. すべき思考
すべき思考とは、「こうあるべき」「こうするのが当然」と強い思い込みを持ち、それに自分や相手が当てはまらないと強いストレスを感じてしまう考え方です。
「彼は返信はすぐ返すべき」「復縁したいなら、もっと努力すべき」といったふうに、“理想のルール”が多くなり、それが叶わない現実に対してイライラしたり、落ち込んだりしやすくなります。
3. マイナス化思考
マイナス化思考とは、ポジティブなことを素直に受け取れず、「たまたまだ」「裏がある」と否定してしまい、悪い面ばかりに注目してしまう思考パターンです。
「彼が優しい言葉をかけてくれたけど、それは罪悪感からで本心じゃない」
「好意的な態度を取ってくれたこともあるけど、それは一時的だったんだ」など、せっかくの良い出来事も、自分の中で価値をなくしてしまいます。
4. 自己関連づけ(個人化)
自己関連づけとは、何か悪いことがあると、それを自分のせいだと思い込んでしまうクセのことです。
相手の態度や気分が悪い時も、「私が悪かったのかも」「きっとLINEの文面がよくなかった」と根拠もなく自分を責めてしまいます。
復縁の場面では、相手の都合や状況を無視して、「全部私のせいだ」と感じて心を追い詰めてしまう傾向があります。
5. 心のフィルター
心のフィルターとは、ある出来事の一部だけに強く注目し、それ以外の情報が見えなくなってしまう状態のことです。
たとえば、1日返信がないという事実ばかりに焦点を当て、「彼が忙しいかもしれない」「考えて返信をしようとしているのかも」といった他の可能性をまったく考えられなくなります。
物事の全体像を見ることができなくなり、不安な部分だけがどんどん大きくなっていきます。
6. 感情的決めつけ
感情的決めつけとは、「自分がそう感じるから、それはきっと正しい」と考えてしまうクセのことです。
たとえば、「不安だから嫌われたに違いない」「苦しいからもう無理なんだ」と、感情だけで判断してしまいがちになります。
実際には証拠がないことでも、気持ちが事実のように思えてしまい、余計に不安や混乱を強めてしまいます。
7. 結論の飛躍
根拠があいまいなまま、結論を早まってしまう思考のクセのことです。
特徴的なのは、自分の想像や感情を事実と混同し、現実を正確にとらえられなくなる点です。
なお、飛躍的推論は主に2つのパターンに分けられます。
A. 先読みの誤り
これは、未来を勝手に悲観的に予測してしまうものです。
「このまま返信が来なければ、もう一生彼とは連絡が取れないんだ」といったように、まだ何も起きていないのに最悪の未来を想像してしまいます。
B. 深読みの誤り
こちらは、相手の気持ちや意図を自分の不安ベースで決めつけてしまうものです。
「返事がないってことは、私のLINEを読んでうんざりしたんだ」「もう関わりたくないってことなんだ」と思い込み、本心を確認せずに結論づけてしまいます。
8. 誇大視・過小評価
これは、物事の重要性を実際以上に大きく、あるいは小さくとらえてしまう考え方です。
自分のミスを極端に重大視したり、逆に自分の努力や価値を過小評価したりする傾向があります。
「たった1回既読無視されたことを、もう致命的だ」と思ってしまったり、「連絡を送るだけのことなのに、それすら価値がない」と感じてしまうケースもあります。
9. 過度の一般化
過度の一般化とは、1つや2つの出来事から、すべてを決めつけてしまう思考パターンです。
「今回返信がなかった=私はいつも大事にされない」
「彼はいつも私を無視する」といったふうに、限定的な体験を“いつも”“絶対”に結びつけて考えてしまいます。
視野が狭くなり、柔軟に考えられなくなってしまいます。
10. レッテル貼り
レッテル貼りは、自分や他人にネガティブなラベルを貼って、それだけで判断してしまう思考です。
「私はダメな人間」「彼は冷たい人」など、一度つけたレッテルで物事を見てしまい、行動や感情が制限されてしまいます。
復縁の場面では、「私は重たい女だから、また嫌われたんだ」と自分を決めつけてしまい、本来の柔軟な対応ができなくなってしまうことがあります。
以上、代表的な10個を紹介しましたが、思考のクセは一人一つというわけではなく、複数のクセを持っているケースがほとんどです。
そのため、思考のクセは出来事によっては、1つのクセが強めに出たり、それぞれのクセが混ざり合って自動思考として浮かび上がってくることもありますよ。
思考のクセ対策!気づくことができることが一番重要
思考のクセに対して一番大切なのは、「今の考え方、もしかしたら少し偏っているかも?」と気づけることです。
つまり、この記事をここまで読んでくださったあなたは、まさにその第一歩を踏み出せています。
もし、不安な気持ちが込み上げてきたとき、まずはこの記事を読んだ内容ぜひ、思い出してみて下さい。
そうすることで、「今、思考のクセ出てない?」っと気づくことができれば、一旦、立ち止まることができるはずですよ。
思考のクセへの具体的な対処法
思考のクセかも!?っと気づいた後、それでもモヤモヤしたり、不安な気持ちが残っている場合、思考や感情を外に出してみましょう。
具体的な方法としては、思考や感情を紙に書き出すことです。
書き出すことで、自分の中にある思考や感情が言語化され、頭の中がスッキリと整理されていきますよ。
そしてもし、それが解決できる問題であれば、書いていくうちに「何から始めればいいのか」「何が原因だったのか」といった糸口が見えてくることもあります。
また、仮に今すぐには解決できない問題だったとしても、書き出すことで状況の全体像が見えることで不安が軽減されるかもしれません。
その結果、「そこまで深刻じゃないかも」「こういう考え方もあるな」といった視点の変化が起こり、不安が軽くなったり、気持ちに折り合いをつけることができたりするのです。
なお、紙に書き出す時のポイントなどについては、下記の記事に詳しく書いてありますので、ぜひチェックしてみて下さいね
★ 参考記事 |
心がしんどいときこそ、ぜひ紙とペンを手に取って、思いのままに書いてみてください。
書くことで、あなたの気持ちは少しずつ整い、楽になっていきますよ。
こんな時は一旦時間を置くことも大切
思考のクセかも?っと気づいたけど・・・
- 不安で気持ちが酷く落ち着かない、
- 色んな考えが出てきて、何を書けばいいかわからない
- ぐるぐる考えてしまって頭の中がぐちゃぐちゃ
もし、このような状態の場合は、一旦、彼の事のことから離れて、別の事に意識を向けましょう。
人間の脳は考えれば考えるほど、その情報を重要視し、思い出しやすくする働きを持っています。
短時間でも大丈夫です。
テレビや雑誌を読んだり、家事をしたり、買い物に行ったりするなど、自動思考で浮かんだ思考を中断することで、気持ちを落ち着かせることができますよ。
★ 参考記事 |
思考のクセがチェックできる診断サイト2選
ここまでお読み頂いて、自分はどんな思考のクセを持っているのか?
気になる方も多いですよね!?
そこで、自分の思考のクセについてわかる診断テストが無料で受けられるサイトを2つご紹介したいと思います。
なお、私自身どちらも利用したことがあるテストなので、安心してご利用頂けますよ
① ポケセラ 様の認知の歪み診断テスト
この記事で上げた10個の思考のクセ以外も診断できるテストです。
診断テスト後は、それぞれの傾向や具体的な解説がみれるので、非常に参考になる診断テストですよ
ただ、診断結果を見るには会員登録(無料)になります。

② 仙台泉メンタルサポートオフィス 様の「認知の歪みチェック」
こちらはグーグルフォームを使った診断テストとなるので、診断結果は入力したメールアドレスに届く形となります。
診断結果と各認知の歪みに対してのアドバイスも見れますよ。

生きづらいと感じるなら根本治療が必要かも
思考のクセが非常に強く、不安な気持ちを抱きやすくて、生きづらいと感じるなら、根本治療が必要かもしれません。
思考のクセを生む核となる、あなたの経験や価値観に踏み込み、あなたの意識を変えることで、思考のクセを和らげていく方法です。
なお、専門的な治療になりますので、ここでは根本治療に関しては特に紹介はしていません。
気になる方は、専門家が監修している下記の記事をご覧ください

コメント